5野党・市民が共同街宣で訴え

手を取り合って野党と市民の団結をアピールする各代表ら

 市民連合・徳島が呼びかけ、日本共産党、民進党、自由党、社民党、新社会党の5野党が4日、徳島駅前で共同街頭演説を行い、市民と野党の共闘の発展、安倍政権打倒を訴えました。

 日本共産党県委員会の上村秀明委員長、民進党徳島総支部連合会の仁木博文代表、昨年の参議院新潟選挙区で野党統一候補として勝利した自由党の森ゆうこ参議院議員、社民党徳島県連合の前川英貴代表、新社会党徳島県本部の長谷川吉正委員長、市民連合・徳島の山本純代表がマイクを握りました。

本気の共闘で政権打倒 ―共産党・上村氏―

 上村氏は、森友学園をめぐる疑惑に対する党の追及の核心点を紹介し、「(自民党の)鴻池事務所が断ったあと、本省と森友学園側の面会が実現し大幅値引きとなった。別の大物議員が関与したとしか考えられない。徹底解明が必要だ」とのべました。

 そして、「国民の財産を食い物にする安倍政権を放置するわけにはいかない。衆議院選挙でも本気の野党共闘を実現し、安倍政権の打倒、野党連合政権樹立へ全力をつくす」と力を込めました。

一丸となって力つくす ―民進党・仁木氏―

 仁木氏は、「子どもの6人に1人が貧困世帯。格差が子どもたちの未来を閉ざしている。一部の人たちが国の財産・税金を食い物にしている政治では日本の未来はない。子育て、教育、社会保障を充実させ、地域でお金がまわる政策への転換が必要だ」と訴え「市民のみなさんの力で、今日多くの野党が結集することができた。これからも一丸となって全力をあげる」と決意を語りました。

市民と野党は勝利する ―自由党・森氏―

 森氏は、「国家権力の総力をあげた攻撃に抗して、野党と市民の共闘で参院選で勝利し、新潟知事選でも原発再稼動の是非を争点にし大きな勝利をあげた」とのべました。

 さらに、「消費税が増税され、年金が減らされる一方で、安倍首相の一部の仲間だけがいい思いをする政治を許してはならない。真面目に働く99%の人たちのための政治を実現しよう。市民と野党が一つになれば必ず勝利できる」と訴えました。

野党共闘さらに深化を ―社民党・前川氏―

 前川氏は、「昨年、野党と市民の共闘が本格的にはじまり、今後につながる大きな成果をあげた」と強調。そして、「日本は平和憲法のもと、70年間戦争をすることなく平和で自由な社会を守ってきた。安倍政権はこの憲法を変え、戦争する国づくりを狙っている。この危険な目論見を許してはならない。野党と市民の共闘を深化させるために団結しよう」と呼びかけました。

教育の改悪を許すな ―新社会党・長谷川氏―

 長谷川氏は、「森友学園問題で明らかになったのは、幼稚園児に教育勅語を暗唱させるような教育内容だ。これは安倍首相のねらう教育そのもので、その先には憲法改悪がある。安倍政権を必ず倒さなければならない」とのべ「徳島でも野党共闘を実現させ、自民党の議席を奪おう」と力を込めました。

子どもの未来ひらこう ―市民連合・山本氏―

 山本氏は、「働き方、TPP、年金、いろんな問題でおかしな方向に進んでいるが、子どもたちの未来を考えれば、これらの問題が全てつながる。それぞれ立場は違っても、自分の生活につながることから考え、半歩でもいい、足を踏み出そう。みんなが動けば政治は変えられる。野党共闘で未来の子どもたちに平和で安心して暮らせる日本を手渡そう」と呼びかけました。