瀬戸内寂聴氏(作家・僧侶)、竹内菊世氏(徳島ペンクラブ会長)、大西聡氏(弁護士)、吉成務氏(弁護士)らが呼びかけた「安全保障関連法案の廃案を求める9・12徳島県民大集会」が12日、徳島市藍場浜公園で行われ1200人が参加しました。
呼びかけ人を代表し吉成氏が、「誰よりも憲法を守るべき首相自らが憲法を破ることなど許されない。アメリカは世界中で戦争を起こしている国。その戦争に日本が地球の裏側まで行って参加することになる。憲法違反であることは明らかだ。子どもたちのためにも平和日本を守り抜こう。戦争法案を止めよう」とあいさつすると会場は割れるような拍手でつつまれました。
また、瀬戸内寂聴氏からの「良い戦争、正義の戦争などない。二度と戦争をしないと誓った9条を守ろう」とのメッセージが紹介されました。
その後、日本共産党の上村秀明県委員長、民主党の仁木博文県代表(元衆議院議員)、社民党の前川英貴県連代表、新社会党の長谷川吉正県委員長も連帯のあいさつをおこないました。(各政党のあいさつ要旨は別項に掲載)
大西氏は、戦争法案について、①明確な憲法違反である、②法案そのものの必要性がない、③国民の安全が脅かされる、の3点からその問題点を解明しました。
最後に「国民の理解が得られない法案は廃案に」「武力介入すれば日本も攻撃対象とされる」「戦争法案の廃案をもとめ、全国の人々とさらに大きく声をあげ平和な社会の実現を」などとする集会アピールを満場の拍手で採択しました。
その後、市内を1時間あまりにわたってパレード。「9条こわすな」「戦争させない」などのプラスターや、手作りの傘、横断幕を掲げ、若者のドラムを響かせながら「憲法違反の法案ダメダメ」「だれの子どもも殺させない」などとシュプレヒコールしていました。パレードの隊列は、新町東商店街を埋め尽くす規模になっていました。
7歳と5歳の子どもをつれて参加した小松島市の中野麻美さん(38)は、「戦争はしたくない。ただその思いだけで駆けつけた」。小松島市の森本茂昭さん(35)は、「戦争法案は何としても止めたい」と話していました。