「原発再稼働反対!徳島有志の会」が、毎週休まずに続けてきた、JR徳島駅前での脱原発を求める「金曜日行動」が6日、100回目をむかえ、これまでで最高の51人が参加しました。
全ての原発がなくなるまで…手塚氏
行動を主宰してきた手塚弘司氏は、「一昨年の7月13日から100回目、私たちは日本中の原発がすべてなくなるまで行動を続ける」と呼びかけました。
立場超え原発ゼロを…山田氏
当日告示された県議補欠選挙をたたかっている山田豊候補もかけつけ、「画期的な福井地裁判決の背景に、フクシマの現実と全国のたたかいがあった。地裁判決に従えば全国全ての原発の再稼働は認めらのは明らかだ。政治的違いや思いを超えて、子どもたちの未来のために原発ゼロを実現させよう」と訴えました。
野村さんとともに遺志引き継ぎ参加
昨年の参議院選挙の最中に亡くなった野村由紀子さんの「原発はいりません!」との絵手紙をもって訴えたのは新婦人の山田節子会長。「今日は野村さんといっしょに参加している。彼女は第1回目から駅前に立ち続けてきた。この遺志を引き継ぎ行動をつづける」とのべると、大きな拍手がわきましした。
原発建設とめた歴史に学ぼう…服部名誉教授
服部敏彦徳島大学名誉教授は、伊方原発再稼働差し止め訴訟の原告団が600人を超えたことを報告。「49年前、徳島にも原発を作る動きがあったが、住民たちのたたかいが議会を動かし、当時の知事に『徳島に原発は作らない』と言わせた。たたかいが原発を止めた歴史に学び、運動を広げよう」と呼びかけました。
青年がシールアンケート
この日は青年の皆さんが、10代、20代の若者を対象に「原発の再稼働はどう思う」とシールアンケートを行いました。回答者の大多数が10代でした。
アンケートの結果は、反対54・5%、賛成27・3%、わからない18・1%、でした。
アンケートにとりくんだIさんは、「『原発がなくなったら電気が心配』と賛成に投票した青年も、『ずっと全原発が停止してるんですよ』と話をすると、『えっ、じゃ反対。でも、もうシール貼っちゃった』と、現実を知れば変化する。対話と世論を広げて行くことが大事だ」と話していました。
四国電力徳島支店前までパレード
徳島に避難している被災者で伊方原発原告団に加わっている人など、7人がリレートークを行ったあと、「原発いらない!」「伊方原発再稼働反対!」「子どもを守れ!大人が守ろう!」とコールしながら、四国電力徳島支店前までパレードをしました。パレードをしていると、スマホで撮影する人。立ち止まって一緒に「再稼働反対!」とコールする青年たち、「毎週御苦労様です」と深々と頭を上げてくれる、年配の商店主さん…。たくさんの元気をもらいました。
ネットでも「勇気づけられる」
ネット上では、「この前も徳島駅前通ったら原発再稼働反対!って言ってる人が結構いて、マトモな人はまだまだいるし、捨てたもんじゃねえなって思いましたね。デモが無意味? ぼくは見るたび勇気づけられますね」との書き込みが。
手塚氏は「行動に参加できない人も共感をしてくれている。原発がなくなるまで行動を続ける」と話していました。
(写真・記事提供:徳島新報社)