投票日の翌日22日未明に、HNKが日本共産党の比例5議席目に、仁比そうへい氏の当確を出すと、事務所は大歓声につつまれました。
仁比氏は休む時間もないまま、JR博多駅前で決意の街頭演説をおこないました。
仁比氏は、「3年前に失った日本共産党の議席を、日本中のみなさんの大きなご支援で取り戻すことができた。心からお礼申し上げます」とのべ、「514万人あまりの方に日本共産党を選んでいただいて、目標としていた比例5議席の確保ができました。この比例でのうねりが、東京、大阪での選挙区での議席獲得につながり、2人区の京都でも勝ち抜く大きな力になりました」と、12年ぶりの選挙区での同党の議席獲得が、比例を軸にたたかった成果であること強調しました。
さらに、この8議席と非改選の3議席と合わせ11人の参議院議員団となった意義について、「この飛躍で、党首討論の権利を獲得し、本会議代表質問権も得た。そして議案提案権を回復しました」とのべ、「どんな問題でも抜本的な対案を示して、国民と共にたたかう日本共産党が、国会運営で大きな力を持つことになります。これは、日本の政治を動かす確かな保障を得たことになります」と訴え、「くらしの思い、憲法への思い、原発への思いなど日本共産党に寄せられた数々の思いを受け止め全力でたたかっていきます」と決意をのべました。
そして今回の選挙戦で、「安倍政権の暴走はダメ。今度は日本共産党と、今までに(党を支持したことに)ない人々が、私たちに願いを託してくれた。TPP反対、憲法改悪とんでもない。消費税の増税や雇用をいっそう壊し、日本を総ブラック企業化する。この暴走政治を絶対に止めてほしいとの声が数多くよせられました」とし、「なかでも、安倍首相が選挙選終盤になって『憲法を変える』と言い出した。石破幹事長は『国防軍に逆らえば死刑だ』と言ったことが重大問題となり『憲法を守れ』の声が広がりました」とのべ、「憲法を壊すのではなく、守り生かそうという大きな声が上がったことは、これからの日本の政治を動かす大きな力になります」と訴えました。
また、「私は弁護士として、憲法をくらしに生かしてゆくために、その先頭にたって戦いぬいていきまます」とのべ「日本共産党に、久しぶりに弁護士国会議員がうまれました。弁護士の仲間たちは、『今度は仁比を応援する選挙ではない。憲法が壊されようとするとき、弁護士自らのたたかいだ』と立ち上がってくれた。国民の権利と要求を実現する砦の議席として送り出された」と弁護士国会議員の値打ちと責任に対する決意をのべました。
さらに、「日本の政治の歪みを大本からただしてゆく国民運動をつくってゆく先頭たつ覚悟です。みなさんとともに、この政治を大本から変えようではありませんか」とのべ、どんな問題でも「一点共闘」で共同を広げる日本共産党の躍進の意義を語りました。
そして「マスコミは『衆参のねじれが解消された』というが、本当にねじれているのは、国民の願いと、自民党政治。またそれぞれの自民党の候補者のいうことと、自民党のやることがねじれています。TPPでも、原発でも、沖縄の基地問題でも、自らの政党の政策と、それぞれの候補者が全く違うことを訴えた。こんな勢力がどんなに国会の中で勢力を持っても、国民は裏切りを絶対に許すことはありません」と厳しく批判しました。
最後に「この躍進した力を、次の選挙ではさらに大きくするために、強く大きな党をつくり、わたしもその先頭に立ってがんばり抜いていきます」と訴えました。(記事提供徳島新報社)