「総選挙の結果について」。党県常任委員会が声明

総選挙の結果について

12月16日  日本共産党徳島県常任委員会

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 12月14日投開票された総選挙で、全国的に日本共産党は、比例代表選挙で606万票(得票率11・37%)、20議席を獲得しました。さらに、沖縄1区で勝利し、あわせて21議席となり、改選8議席の2倍以上の議席を確保し、議案提案権をもつことになりました。衆議院選挙での躍進は1996年以来18年ぶりです。
 わが党は、「650万票、得票率10%以上、全ての比例ブロックでの議席獲得、議席増を。小選挙区でも議席を獲得する」という目標をほぼ達成することができました。四国ブロックは、議席に届かず残念ですが、得票率10・12%と善戦健闘しました。
 徳島県では、「5万4千票、得票率11・7%以上」を目標にたたかい、比例代表選挙で3万152票(得票率10・23%)を獲得しました。国政選挙で得票率が10%をこえたのは2000年の衆議院選挙以来、14年ぶりのことです。
小選挙区では、候補者を先頭にした奮闘により、全国で704万票(得票率13・30%)を獲得しました。このたたかいが、比例での躍進につながっただけでなく、今後の展望を開く結果となりました。
 徳島県では、1区は、自民、民主とわが党のたたかいとなり、ふるた元則候補が1万5776票(得票率8・91%)を獲得しました。2区では、自民とわが党との文字通り「自共対決」の選挙となり、久保たかゆき候補は法定得票数をこえる2万9996票(得票率25・86%)獲得しました。小選挙区の全県の合計、4万5772票(得票率15・62%)は、小選挙区比例代表並立制がはじまって以来、最高の得票です。
 今回の総選挙の結果は、全体として、画期的な躍進と言えるものとなりました。
 ご支持をいただいた有権者のみなさん、ご奮闘いただいた、支持者、後援会員、党員のみなさんに、心からお礼を申しあげます。

(2)
 今回の選挙戦では、「安倍政権の暴走ストップ、日本の政治の5つの転換」とともに、政党助成金の廃止を訴えてたたかいました。
 安倍政権と正面から対決するとともに、対案を示し、国民と共同で政治を動かす姿勢を貫いて選挙戦をたたかいました。安倍政権の暴走に、国民が「この道は危ない」と感じているもとで、わが党の安倍政権との対決姿勢を評価していただいたと思います。また、わが党が、「消費税に頼らない道」「北東アジア平和協力構想」など、内政でも外交でも対案を示してたたかったことも共感をうけたと考えます。
 さらに、秘密保護法や消費税増税などで一致点にもとづく共同に積極的にとりくんできたことが信頼をひろげることにつながり、選挙でも生きた力になったと考えます。
 新しい国会で、議案提案権も活用し、「共産党をのばして良かった」と多くのみなさんから評価をいただけるよう、公約実現へ、知恵と力を尽くします。

(3)
 選挙戦をつうじて、私たちは、「自共対決」こそ日本の政治の真の対決軸であることを訴えましたが、この選挙で唯一躍進した党が日本共産党であった事実は、それをいよいよ鮮明にするものとなりました。
 選挙結果をみて、「自民圧勝」と評価する向きもありますが、議席を減らしており、事実と異なります。自民党の全国の比例得票率は33・11%です。自民党が多数を得たのは大政党有利に民意を歪める小選挙区制によるものですが、それでも議席は増やせなかったのです。
 徳島県の自民党は、比例得票を前回から、5842票減らし、得票率33・31%にとどまりました。一方、日本共産党は、前回から1万686票得票をのばし、得票率は10・23%とほぼ倍加させました。
 安倍政権と最も厳しく対決した日本共産党が躍進し、沖縄の4つの小選挙区で新基地反対の候補が全て勝利し、県民を裏切った自民党の候補が全て敗れました。これらは、民意の重要な現れであり、安倍政権は、この民意を真剣に受けとめるべきです。
 10年余の総選挙をふりかえると、反共勢力による「二大政党づくり」や「第三極」論などの反共戦略でわが党は封じ込められ、前進が阻まれてきました。しかし今では、全党の苦闘が実り、「自共対決」の時代を切りひらきつつあります。全党の不屈の奮闘と、それを支えた後援会員、支持者のみなさんに心から敬意を表するものです。
 
(4)
 安倍政権がすすめようとしている消費税10%、「アベノミクス」、集団的自衛権、原発再稼働、沖縄新基地──どれをとっても、国民の多数の意思にそむくものばかりです。これらを強行しようとするなら、国民との大きな矛盾が噴出するでしょう。
 徳島県でも、あらゆる分野で一致点にもとづく共同をひろげ、躍進した国会議員団と力をあわせ安倍政権の暴走を包囲し、日本の政治を変えるために力を尽くします。
 党大会以来とりくんできた党員拡大を根幹にすえた党勢拡大の運動、世代的継承など、強く大きな党をつくるための努力は、選挙戦でも力になりました。総選挙の画期的な躍進をうけて、さらに強く大きな党をつくるために力を尽くすとともに、きたるいっせい地方選挙勝利へ新たな決意で奮闘するものです。