「建国記念の日」反対集会をおこないました

2014.2

 徳島労連や県歴史教育者協議会など12団体で構成する実行委員会は11日徳島市内で、「『建国記念の日』に反対し戦争する国づくりをゆるさない2・11集会」を開き、55人が参加しました。

 中内輝彦県歴教協会長が、「あらためて2・11を考える」と題した基調報告を行いました。
中内氏は日本が犯した侵略戦争の歴史をたどり「『建国記念の日』は、『紀元節』の復活。戦前へと逆行させようという勢力にとっての『記念日』だ。安倍政権によって、戦後の日本を否定する策動が広がっている」と強く警告し、「2・11は戦前の日本に戻すことを許さず、日本国憲法を守るたたかいの焦点となっている」と呼びかけました。

 その後、フロアから10人が発言し活発な討論が交わされ、上勝町の明本恭子(やすこ)さん(79)さんは「子どものころ、まさに終戦直前に父が招集されシベリアに送られたまま帰ることはなかった。戦争だけは絶対にダメだ」と自身の体験を踏まえ訴えました。

 日本共産党の上村きょう子県議予定候補は、33年間看護師をしてきた立場から発言し、「先輩看護師から重傷の兵士を見捨て、殺害する凄惨な体験を聞いた。二度と白衣を戦場の血で汚させてなならない」と訴え、「草の根で戦争する国づくりを許さないたたかいをひろげ、平和憲法を守りぬこう」と呼びかけました。

元教員の藤友武昌さん(85)は、宣伝施設だ」とのべ、「青年に歴史問題に関心をもってもらうための取り組みをひろげ、歴史偽装を許さないたたかいを引きついて行くことが必要だ」と問題提起しました。

 討議後、中内氏が「あらためて日本国憲法を考える」と題し、まとめの報告を行い「軍事力では国民を守ることはできない。日本国憲法は、侵略戦争の反省の証しであり、平和と不戦の誓い、アジアと世界への公約だ」と呼びかけました。

 最後に「安倍内閣による歴史の『書き換え』を許さず平和憲法を守ろう」などととする集会アピールを採択しました。