日本共産党徳島県委員会は終戦68年目の15日正午、JR徳島駅前で街頭宣伝を行いました。
上村秀明県委員長が「日本が起こした侵略戦争が終結し68年目の日、310万人の日本人の命と、2000万人を超えるアジア地域の人々の命が奪われた。その深い反省から生まれたのが今の平和憲法。日本共産党は戦前から、命がけで主権在民、侵略戦争反対を貫いて来た政党として、憲法改悪反対のたたかいをすすめる」と訴えました。
先の参議院選挙で徳島選挙区候補としてたたかった上村恭子県常任委員は、「今日は二度と戦争をしないことを誓う日だ」と切り出し。「憲法を守れの世論が大きいと見ると、96条を変え、憲法を変えやすくしようとしている。それも難しいとなると、内閣法制局長官の首をすげ替えて、解釈改憲で集団的自衛権の行使にすすもうとしている」と、安倍首相らの改憲派を厳しく批判しました。
また、アメリカが戦後すぐに、日本に憲法改定をせまりつづけてきたことを紹介。あるTV番組で、海部俊樹元首相が、アメリカから集団的自衛権の行使を求められたとき「憲法9条があるからできない」と拒否できたとする証言をしたことを紹介。「憲法を変え、戦争をする日本づくりは、アメリカいいなり政治の究極の姿だ」と批判しました。
そして、「先の参議院選挙でみなさんに躍進させていただいた8議席を加え、11議席の参議院議員団ができた。この議席の力も生かして日本共産党は憲法を守るたたかいの先頭に立って全力をつくす」と決意をのべ、「子どもや孫、先の世代に、この平和憲法を守り抜いていくことが私たち大人の責任だ。憲法9条を守り生かして、平和外交に徹し、世界の平和に貢献することこそ求められている。憲法を守ろうという共同を広げ、平和な日本を残してゆこう」と訴えると、バスターミナルから大きな拍手が起こりました。
大阪から孫と一緒に久しぶりに徳島に帰ってきているという79歳の女性は、「11歳の時、空襲で徳島駅前の家を焼け出された。眉山に避難することができず、近くの新町川に逃げ込み助かったが、目前で焼夷弾の直撃をうけた人の姿、通っていった小学校の校庭が遺体で埋め尽くされたこと、その中に同級生の遺体もあったことなど、思い出すのも恐ろしい。戦争だけは絶対にしてはいけない」と語気を強めていました。
治安維持同盟県本部も宣伝
また同日、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟徳島県本部も、JR徳島駅前で宣伝行動を行い10人が参加しました。同盟が全国いっせい行動として呼びかけたものです。4人がリレートークを行い、「学徒出陣70周年の今年-誓い新たに、若者を再び戦争に送らない」としたビラを配布しました。
ビラを受け取った78歳の女性は「空襲で住吉川に逃げ込み。焼け落ちる県庁を見た」と語りながら「どんな団体なのですか?」と聞き返し「小林多喜二など戦争に反対し、迫害、虐殺された人に日本は謝罪も賠償も行っていない。それをただせと活動している団体です」と答えると「それは大切。がんばって下さい」と話していました。