日本共産党の仁比そうへい参議院議員は9月15日、徳島市、阿南市、吉野川市で開かれたつどいで、国政の現状と、日本共産党綱領について縦横に語りました。
徳島市内のつどいで仁比氏は「沖縄県の翁長雄志知事が急逝した直後の県民大会には、翁長県政が始まってから最高の7万人の県民が集まった。そこにみなぎっていたのは『絶対に諦めない』という揺るがぬ決意だった」とその熱気を伝えました。
さらに米軍占領下でも一貫して基地のない沖縄を命がけで訴え続けた沖縄人民党以来の日本共産党のたたかいを紹介し「日本共産党のたたかいが、いま保革の違いをこえた『オール沖縄』のたたかいにつながっている」と強調しました。
そして「安倍政権の強硬な姿勢は、『どうせ基地はつくられる』と諦めさせることが狙いだ。しかし新基地建設には設計変更への知事の承認が必要。行き詰まっているのは安倍政権の方だ」と力を込めました。
さらに経済政策について「大企業の内部留保は425兆円と、昨年1年間だけで22兆円増えた。大企業の純利益は安倍政権の下で2.3倍になった」と告発し、「一方で最低生計費以下で暮らす人々は3000万人を超え、国民の4人に1人が貧困状態だ」と明らかにしました。
そして「『大企業への民主的な規制を』という日本共産党が一貫して主張してきたことが、『99%の人々のための政治を』と、市民と野党の共闘の大きな旗印になっている」とのべました。
最後に仁比氏は「朝鮮半島では平和への大転換を迎えている。日本はこのチャンスを生かし外交努力こそ行うべきだ。安倍首相のねらう憲法改悪を止めよう」と訴え、「『統一戦線の力で、国民合意の下で一歩一歩改革をすすめる』というのが、党の綱領の揺るがぬ立場だ。この綱領の力が、いま市民と野党の共闘という形で政治を変える時代を築いたことに確信を持とう」と呼びかけました。
参加者から出された「野党共闘の現状は」との質問に、仁比氏は「本気の野党共闘で安倍政権を倒す機運が高まっている。沖縄知事選での勝利はそれを大きく前に進める力になる。玉城デニー候補の勝利を勝ちとろう」と呼びかけました。