日本共産党は13日、徳島駅前で田村智子党副委員長(参議院議員)を招いて街頭演説を行い、450人の聴衆が集まりました。白川よう子四国ブロック比例候補、山本千代子1区候補、久保たかゆき2区候補が力を込めて四国の議席奪還を訴えました。
市民連合・徳島の山本純代表、新社会党県本部の高開千代子副委員長も激励のあいさつを行い、「市民と野党の共闘」の広がりを示しました。
田村智子党副委員長(参議院議員)
田村氏は冒頭、各紙の議席予想にふれ、「都議選では共産党大幅減の予測を覆して、議席をさらに伸ばし、自民党を大敗に追い込んだ。四国の議席、女性の議席を必ず勝ち取ろう」と呼びかけました。
そして「これほど国民の声を聞かない首相はかつてない」とのべ、安保法制、共謀罪、年金カット法など数々の強行採決を批判。「徳島は、細川内ダム、吉野川可動堰など住民の運動で、大型開発をストップさせてきた。かつての自民党は住民の声を聞く耳をもっていた。安倍首相にはそれがない。こんな暴走政治を続ける首相でいいのか」とのべ、「暴走の行き着く先は、国政の私物化だ」と森友・加計疑惑隠しを厳しく批判しました。
さらに「安倍首相は『この国を守る』というが、北朝鮮の核・ミサイル問題では、米トランプ政権に軍事対応をあおり、対話を否定している。これでは不測の事態から戦争になりかねない」と国民の命と財産をかえりみない安倍政権を徹底批判し、「争いを決して武力で解決しないとした憲法9条と、核兵器禁止条約。この2つを生かし対話で解決すべきだ」とのべ、日本共産党が行う野党外交を紹介しました。
そして「この安倍政権の戦争する国づくりに抗して、ママたちが、若者が、市民が自ら立ち上がり、そのたたかいが『市民と野党の共闘』を生んだ」とのべ、「希望の党は、安保法制を容認し、憲法9条も変えるという。自民党となんら変わらない」と解明し、「いま新しい市民と野党の共闘が発展している。ここにこそ政治を変える希望がある。共闘に真剣に努力し続けてきた日本共産党への支持を広げて下さい」と訴えました。
また「安倍首相は消費税10%増税を宣言した。消費税ほどムゴい税金はない」とのべ、「安倍首相らは『安定財源だから』というが、消費税収が『安定』しているのは、どんなに暮らしが厳しくても、その生活すべてに税金をかけるからだ」と解明し、「一方で安倍政権は、4兆円もの大企業減税を行い、タックスヘイブンなどをつかった富裕層の税逃れも野放しだ。この税金の取り方、使い方を改めれば17兆円の財源を確保できる。『消費税増税分の一部2兆円で教育・子育て』など、みみっちいことを言うなと言いたい。きちんとメスを入れれば教育も、奨学金も、年金引き下げ中止も、社会保障充実も、消費税に頼らず今すぐ実現できる。この願いを日本共産党に託して下さい」と呼びかけました。
最後に「四国の比例6議席の中に、憲法、くらしを守る確かな議席が必要だ。国会に迫力満点の『白川節』を響かせよう。比例は日本共産党と広げに広げて下さい」と力を込めて訴えました。
白川よう子四国ブロック比例候補
白川候補は、安倍政権の狙う憲法9条改悪の中身を徹底解明し、「北朝鮮があんな状況だけに、日本は憲法9条を生かした平和のリーダーとなるべきだ。『戦争だけは絶対にダメ』の願いを日本共産党に託して下さい」と呼びかけました。
さらに、安倍首相が消費税増税の口実に、子育て・教育をあげていることを、県議としての体験も示し「子育て・教育・社会保障を削りに削ったのは安倍首相だ」と厳しく批判。「大企業、大資産家に応分の負担を求めれば財源はある。1%の大企業、大資産家のための政治から、99%の国民のための政治に切りかえよう」と力を込めました。
そして「選挙戦の構図は鮮明になった。『自民とその補完勢力』対『市民と野党の共闘』だ。四国比例には憲法を守る議席も、くらしを守る議席も、消費税増税NOの議席も、原発再稼動反対の議席も、女性の議席も1つもない。日本共産党の議席を必ず奪還するために、支持を広げに広げて下さい」と訴えました。
山本千代子徳島1区候補
山本候補は、沖縄高江での米軍ヘリ墜落事件にふれ、「日本は事故現場にすら入れず、謝罪すらない。これで独立国と言えるのか」とのべ、アメリカに追随し核兵器禁止条約に背を向ける安倍政権を批判し、「ノーベル平和賞を受賞したICANの代表は『ヒバクシャに対する裏切りだ』と非難している。禁止条約に参加する政府へと、この選挙で変えよう」と訴えました。
久保たかゆき徳島2区候補
久保候補は「森友・加計疑惑を追及して」「外国の大規模農業と比べないで、農業を守って」など地域から寄せられた期待の声を紹介し、「日本共産党は国政の私物化を絶対に許さない。 価格保障と所得補償を組み合わせ、後継者にバトンタッチできる農業実現へ全力をつくす。国民のくらし、地方を守る政治に切りかえよう」と呼びかけました。
市民連合・徳島 山本純代表
山本代表は「この選挙での1票は、未来の子どもたちへの責任を果たす1票だ」と呼びかけ、「憲法を守り、立憲主義を求める、新しい市民と野党の共闘を広げよう。立憲野党である日本共産党は女性の力を大切にする党だ。平和と命を大切にする日本共産党を知り、応援して下さい」と訴えました。
新社会党県本部 高開千代子副委員長
高開氏は「安倍首相は『女性の活躍』などというが、日本の女性の地位は世界から見ても極めて低い」と指摘し、「選挙区でも比例でも女性の議員を増やそう。四国から女性議員を送るために力をつくす」と力を込めました。