原発ゼロ徳島連絡会が第4回総会

2014.1.22原発ゼロ徳島総会 002 原発からの撤退、自然エネルギーへの転換を求める徳島県連絡会(原発ゼロ徳島連絡会)は22日、徳島市内で第4回総会を開きました。

 開会のあいさつに立った服部敏彦共同代表(徳島大学名誉教授)は、福島原発の現状を克明に報告したうえで、「毎日300トンの汚染水が海に流れていること東京電力自身が認めている。『完全にブロックされている』という安倍首相の発言が間違いであることを東電が認めていることになる」とのべました。さらに「溶け出した燃料の処理方法のメドすら立っていない。にもかかわらず規制委員会は今夏までに審査を終え、再稼働へとむかっている」と批判し、「私たちの運動は国民のなかでは多数派だ」と運動の強化を呼びかけました。

玉真之介徳島大学教授が特別報告2014.1.22原発ゼロ徳島総会 027

つづいて玉真之介徳島大学総合科学部教授が、「原発事故と農産物の『風評』問題」と題した特別報告を行いました。
 玉氏は「日本の農村は台風や地震などの自然災害から、集落が結束し助け合う社会的、文化的な関係を長い年月をかけ築いていた。原発事故は家族、集落、自治体、農協、消費者との信頼関係を、放射能への恐怖の中で引き裂かれてしまった。これが最も甚大な被害だ」とのべ、「風評と言い切れるのか」とチェルノブイリ後のウクライナやベラルーシのとりくみなどと比較し、政府のとってきた対策の問題点を指摘しました。
 そして、米の全袋検査を実施するなど福島の取り組みを紹介。「福島は必死にやっている、福島を忘れない、見捨ててはならない」と訴えました。

 その後、柴田満事務局長が活動報告と行動計画を提案。齊藤隆仁幹事が「自治体訪問活動」について、服部敏彦共同代表が「伊方原発裁判をめぐる活動」について報告を行い、討論質疑応答などのあと、12人の共同代表などの新年度役員体制を満場の拍手で確認しました。

「徳島は自然を守るたたかいの先進県」・四宮医師が閉会あいさつ

閉会のあいさつにたった、県保険医協会副理事長の四宮文男医師は、いわき市の友人の開業医が、「人口が減り、なにより住民から笑顔がなくなった」と語っていたことを紹介し、「原発事故は人間の心まで壊してしまう」と訴え、「徳島はかつて県南への原発建設計画を断念させ、海洋パーク、可動堰など住民運動で止めてきた。自然を守る運動の先進県だ。私たちが原発をなくす運動の先頭に立とう」と呼びかけました。

(写真・記事提供:徳島新報社。詳しくは「徳島新報」2月9日号に掲載されます。徳島新報は月決め100円です。購読のお申し込みは、最寄りの党事務所、党員にお願いします)