「総選挙の結果について」県常任委員会が声明を発表

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  10月22日投開票された総選挙で徳島県党は、比例代表選挙で2万1354票(7.32%)、徳島1区で山本千子候補が1万5622票(8.91%)、 徳島2区で久保たかゆき候補が2万5726票(22.37%)を獲得しました。

 前回とくらべて、比例代表選挙では8798票、徳島1区では154票、徳島2区では4270票の後退となり、比例代表選挙で白川よう子候補の勝利、比例四国ブロックの議席奪還ができなかったことをはじめ、残念な結果となりました。
 県下の党員、後援会員、支持者のみなさんの大奮闘、多くの方々から「比例は日本共産党」という力強い激励もいただきました。しかし、これらを結果に実らせることができませんでした。

 その最大の要因は、県党の力不足にあると考えています。今後、党内外のみなさんのご意見に真摯に耳をかたむけ、議論を深めて詳しい総括を行い、捲土重来を期して頑張ります。

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 今回の総選挙でわが党は、市民と野党の共闘を成功させることを大方針にすえて奮闘してきました。協力・連携して選挙をたたかった日本共産党、立憲民主党、社民党と市民と野党の共闘勢力が、全体として議席を大きく伸ばしたことは、大きな喜びです。

 わが党は、全国67の小選挙区で予定候補者をおろすことを決断しましたが、この決断が市民と野党の共闘勢力が全体として議席を伸ばすことへの貢献となりました。この対応は、安倍暴走政治を止め、日本の政治に民主主義をとりもどす大局に立ってのものであり、大義にたった対応だったと確信するものです。

 県内では、民進党の希望への合流という逆流によって、合意目前だった野党と市民の共闘の協議がこわされました。そのためわが党は、「戦争法廃止、立憲主義回復」という共闘の大義の旗を高く掲げて1区、2区とも候補者を立ててたたかいました。

 この選挙では、新社会党のみなさんから、自らの選挙のように、わが党と候補者への応援をいただきました。また、女性団体幹部、元幹部など著名な女性が連名で、「四国から女性国会議員を」とアピールを発表していただきました。こうして、選挙のなかで、たくさんの新しい友人を得、共同の絆が深まったことは今後の財産になるものと考えます。

 わが党は、引きつづき、市民と野党の共闘の本格的な発展のために力を尽くす決意です。

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 総選挙の結果、自民・公明は議席の3分の2を占めましたが、これは希望の党が野党と市民の共闘を分断し、逆流を持ち込んだ結果にほかなりません。自民党は、比例得票33%で、全議席の61%を占めましたが、これは大政党有利に民意を歪める小選挙区制による「虚構の多数」にほかなりません。

 わが党は総選挙で、安倍暴走政治への審判を呼びかけるとともに、安倍政権を退場させたあと、どんな日本をつくるのかを5つの柱で訴えました。これらは、安倍政治への明確な対案であり、国民要求実現の道をしめした、先駆的なものでした。

 わが党は、総選挙で掲げた政策を実現するために、各分野の国民運動の発展、市民と野党の共闘の発展のために全力をあげるものです。

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 市民と野党の共闘を前進させながら、いかにして日本共産党の躍進をかちとるか──新しい努力と探究の必要性を痛感しています。総選挙の教訓をふまえ、次の2点の努力と探究をすすめる決意です。

 ①日本共産党の綱領、歴史、理念を丸ごと理解してもらい、日本共産党を丸ごと支持してもらえる方をひろげていくことです。情勢に複雑な流れや逆流が生まれても、支持を着実にひろげていく一番の力がここにあります。「綱領を語り、日本の未来を語りあう集い」を県下すみずみで開き、日本共産党について語りあう活動を強めていきたいと思います。

 ②日本共産党の自力を強めること──党員拡大を根幹すえて党勢拡大にとりくむことです。今回の総選挙は、党勢拡大に努力してきたとはいえ、3年前とくらべて、党員も「しんぶん赤旗」読者も後退させて選挙をたたかうことになりました。

 次の国政選挙、2019年4月の統一地方選挙での反転攻勢にむけて、「集い」をひらき、県民のみなさんと日本の前途を語りあい、党を強く大きくする活動に全力をあげる決意です。

 今後とも、日本共産党に対するあたたかいご支援、ご協力を心からお願いします。

2017年10月25日

日本共産党徳島県常任委員会