道徳教科化を批判 ゆきとどいた教育をめざす会が総会と学習会

道徳教科化を批判 ゆきとどいた教育をめざす会が総会と学習会

井内氏の講演に聞き入る参加者

 ゆきとどいた教育をめざす徳島県連絡会は6月24日、徳島市内で総会と学習会を開きました。

 学習会では徳島県教職員の会の井内哲也氏が「道徳の教科化で、子どもたちはどうなる?」と題した講演を行いました。

 井内氏は、新しい「道徳」の教科書と、戦前の「修身」の教科書をプロジェクターで示しながら比較し「両者は共通するものがある」と警告しました。

 そして「道徳心は、自分の人生の中で確立してゆくもの。心のありようを国家権力が押しつけることは許されない」と訴え、文科省も「特定の価値観を押しつけたり…言われるがままに行動するように指導することは、道徳教育が目指す方向の対極」としている事を紹介。「安倍政権のすすめる道徳教科化と矛盾する」とのべました。

 その上で、安倍政権の道徳教科化の狙いが、大企業の求める人材や、戦争する国の人材づくりにあることを解明し「タックスヘイブンなどで税逃れをし、労働者を安く使い捨て、原発をすすめる大企業に愛国心を語る資格はあるのか」と語気を強めました。

 質疑の中で出された「これまでの自主教材はどうなるのか」との質問に井内氏は「他教科でも自主教材を活用している」と、問題はないのではないかとの見解を示し、「道徳を否定する人はいない。だからこそ教科化のどこが問題なのか知らせ、世論を作ることが求められる」と結びました。

――――徳島新報2017年7月9日号より

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