核兵器のない世界を 平和の火のつどいで誓い新たに

核兵器のない世界を 平和の火のつどいで誓い新たに

モニュメントに折り鶴を捧げる子どもたち

 非核の政府を求める徳島の会と「平和の火」を灯す地元実行委員会は6日、鳴門市の東林院で「平和の火のつどい」を開き約100人が参加しました。

 「平和の火」は、1945年8月、故山本達夫氏が叔父の形見としてカイロに移し持ち帰り灯し続け、全国で平和を求める「原爆の火」として各地に分火されています。徳島では1990年に四国霊場一番札所、霊山寺に分火され、2012年からは同院に受け継がれました。

 広島に原爆が投下された8時15分に、核兵器廃絶と憲法9条への思いをこめた鐘が鳴り響く中、参加者全員で黙祷を捧げました。

 平和への思いを込めた約80羽のハトが放たれ、近隣の介護施設に通う高齢者がつくった折り鶴を、子どもたちが平和の火のモニュメントに捧げました。

 地元実行委員会の田淵豊委員長(日本共産党元鳴門市議)は「今、世界では歴史的な核兵器禁止条約が実現しようとしている。被爆者の願いであるこの条約を発効させよう」と呼びかけました。

平和への願いを込め放たれ、大空に飛び立つハト

 非核の政府を求める徳島の会の山本千代子常任世話人は「核兵器禁止条約はすでに24か国が批准手続きを終え(同日8月6日に、新たにボリビアが批准書を国連事務総長に寄託し、現在25か国が批准)、条約発効の条件である50か国は目前だ、核兵器保有国は包囲されている」と強調し、同条約に背を向ける安倍政権を批判しました。

 さらに県下24自治体首長のうち11人が「核兵器禁止条約を日本政府は批准すべき」と声をあげていることを紹介し「みんなの声で日本政府を追い込もう、ヒバクシャ国際署名を広げよう」と呼びかけました。

 続いて東林院の近藤龍彦(りゅうげん)住職、県建設労組南支部平和委員会の西岡隆義氏があいさつし、泉理彦鳴門市長からのメッセージが紹介されました。

 その後、境内にある八葉殿にうつり県建設労組元役員で、鳴門市在住の北原敏明氏(96)が自らの戦争体験を語りました。

 北原氏は、整備兵として多くの同年代の若者が特攻に出撃するのを見送った体験を語り「かわいそうだと思ったが、当時は天皇のために死ぬことは当然だと思いこまされていた。戦争が終わって天皇自身が自らを人間だと言った。頭が空白になる思いだった。何のために仲間たちは死んでいったのか」と怒り込めて告発しました。

 そして安倍首相は韓国への批判をあおり、軍拡をすすめ、戦争の準備を進めていると批判した上で「戦争だけは絶対にしてはならない、戦争になりそうな今こそ、みんなが声をあげないといけない」と訴えました。

 その後「日本政府が非核の政府になるまで平和の火を灯し続ける」などとした「県民へのアピール」を満場の拍手で確認しました。

――――徳島新報2019年8月18日号より

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