学び憲法を生かそう 前川喜平氏講演会に950人 - 日本共産党 徳島県委員会
学び憲法を生かそう 前川喜平氏講演会に950人

学び憲法を生かそう 前川喜平氏講演会に950人

満員の会場で前川氏の講演を聞く参加者

 文部科学省前事務次官の前川喜平氏を招いての講演会が12日、徳島市内で行われ約950人が参加しました。

 前川氏は日本国憲法や教育基本法の成り立ちや精神を縦横に語り、学ぶことの大切さとそれを保障する国の責任を強調しました。

 この講演会は「前川喜平さんを徳島に~女性の会」が主催しました。

 予定していた500人収容のメイン会場はすぐに満席になり、中継で結ぶ第二会場も参加者があふれ、立ち見の人たちで埋め尽くされました。

 前川氏は「一人ひとりの命や生活、幸せを大切にする。この精神から憲法や教育基本法はある」とのべ、「憲法の理念を実現するために必要なのは教育。学ばないと国家は国民をだます」と警告しました。

 さらに「歴史に学ぶことが大切だ」とのべ、日本の侵略と植民地支配を批判し、「日本国憲法は、戦争を違法化しようという世界の最先端の到達を取り入れたものだ」とのべ、「学ぶことが戦争を防ぐ最大の力となる」と力を込めました。

 また「多様性を認めよう」と呼びかけた前川氏は、「仏教、神道、その他を合わせると、日本の宗教人口は3億人。これほど宗教の多様性に寛容な国はない。日本は世界の宗教的対立の仲介役となれる可能性がある」とのべました。

講演する前川氏

 そして講演は教育問題に。前川氏は「経済力による格差が子どもの教育に持ち込まれているのが現実だ。しかしこれを放置することは許されない」とのべ、就学援助予算をほぼなくした自民党政治を批判しました。

 また大学・専門学校などの高等教育への進学率が8割にのぼっていることを紹介し、「児童養護施設では25%、生活保護家庭では35%と8割に遠く及ばない。教育の機会均等が保障されていない」と批判しました。

 その上で、自らが小泉内閣時に義務教育の国庫負担削減に抵抗した体験を告白し、「そのころは政権にたてついても人事で差別されることもなく、私もその後、事務次官までなれた。しかし今は違う。人事権を握られ省庁が官邸の下部組織になってしまった」と安倍政権を厳しく批判しました。

 さらに教育の機会を学校だけでなく、フリースクールなど様々な形態で国が保障すべきだと主張し、「四国には夜間中学が1つもない。加計学園の獣医学部新設などに使うお金があれば、どれだけの夜間中学がつくれるか」と怒りを込めました。

 参加者からの「加計学園疑惑をどう批判すればいいのか」との質問に前川氏は、「柳瀬氏は参考人招致で、裸の王様に必死に服を着せようとしたが、着せようとしている服も透明でスケスケだ」と会場の爆笑をさそい、「愛媛県の文書の信憑性は高い。安倍首相の国会答弁との食い違いが鮮明になった。相当以前から首相が関与していたことが疑われる」とのべました。

 「なぜ大学に行くのにこんなにお金がかかるのか」との質問には、「私が大学に進んだときの学費は年間1万2000円だった」とのべ、「様々な要因があるが、財政の使い方も問題だ。文科省の予算が防衛省に抜かれる勢いだ」と告発し、「金持ち優遇の政治をやめさせないといけない」と答えました。

――――徳島新報2018年5月20日号より

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