再生エネも地産地消 天神丸風力発電めぐり学習会

再生エネも地産地消 天神丸風力発電めぐり学習会

報告を行う市川弁護士

 県勤労者山岳連盟、県山岳連盟など5団体は11日、徳島市内で「天神丸風力発電を考えよう」とする市民勉強会を開きました。

 オリックス(株)は那賀町から神山町、美馬市の境界までの山の尾根伝い約3000ヘクタールに、出力2300~3450kwの大型風力発電機42基を設置することを計画しています。巨大開発に対し地元や自然保護団体、山岳関係者らから不安の声が上がっています。

 県勤労者山岳連盟の早田健治常任理事が「再生エネルギーは大事だが、自然や環境は守れるのか。オリックスは『重大な影響は回避できる』としているが、そうだろうか」と問題提起を行いました。

 生態系管理工学を研究する徳島大学の鎌田麿人教授は、オリックスの計画図と、天然林の分布やツキノワグマの生息域などを重ね合わせた図面を示し、「生態学の立場から科学的に考えると、影響がないとするのは納得できない」とのべました。

 北海道札幌市の市川守弘弁護士は「計画地には全国にわずかしか残っていない天然林が数多くある。立地場所として適切なのか」と疑問を呈し、「特に四国に20頭ほどしかいないツキノワグマは、生息地が分断され絶滅の危険性が高い」とのべました。

 そして北海道地震での全道停電をあげ「大規模発電の問題点が明らかになった。小さな風力、小水力など、再生エネルギーも地産地消で行うべきだ」と訴えました。

 会場からの質問に答えて市川氏は「ヨーロッパでは3000kw級の大規模風力は作れなくなっている。市民が力を合わせないと、大型施設を中止させることはできない。日本の官僚制度や、政治制度を変えないといけない」と答えていました。

――――徳島新報2018年10月21日号より

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