ライオンを檻の中に 弁護士会が憲法講演会

ライオンを檻の中に 弁護士会が憲法講演会

講演に聞き入る参加者たち

 徳島弁護士会は11月30日、憲法問題の講演会を徳島市で開き、「憲法とは何かを知り、考え、行動しよう」と呼びかけました。約130人が参加しました。

 「檻の中のライオン―憲法がわかる46のおはなし」の著者で広島弁護士会所属の楾(はんどう)大樹氏が講演しました。国家権力をライオン、憲法を檻に例え、「人間が生まれながらに持っている人権を守るために、ライオンを檻に入れ、ルールを守って権力を使うようにした」と解説し、憲法の条文のほとんどが「日本国民」を主語にして人権を定めていると指摘。一方、自民党改憲草案は「日本国」が主語で、人権の定義も変えているとして、治安維持法をつくり人権弾圧した戦前の大日本帝国憲法だと批判しました。

 楾氏は「民主主義とは人権侵害が起こらないように互いの違いを議論し合った上で決めていくことだ」として、安倍政権が特定秘密保護法、安保法制(戦争法)を強行採決し、野党が求めても国会を開かないなど議論しない態度を「憲法違反が公然とまかり通っている」と批判しました。

 さらに憲法9条は「戦力も交戦権も権力者に持たせない」としているのに、安保法制(戦争法)によって今の自衛隊を集団的自衛権の行使ができる「戦力」にしてしまい憲法違反だと指摘。「桜を見る会」の名簿の廃棄、自衛隊日報の隠ぺいなどは、憲法21条の「国民の知る権利」を壊すものだと批判しました。

 楾氏は、憲法を壊そうとする権力者の動きに関心を持ち、憲法のしくみを学び、「政治的立場の違いを超えて、選挙で檻を壊さないライオンを選ぼう」と呼びかけました。

――――徳島新報2019年12月8日号より

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