いまが歴史の激動期 市田副委員長が共闘の意義語る

いまが歴史の激動期 市田副委員長が共闘の意義語る

市田副委員長の話に聞き入る参加者たち

 日本共産党阿北地区員会は11月12日、吉野川市で同党中央の市田忠義副委員長・参院議員を招いて「綱領を語り、日本の未来を語りあう集い」を開き、70人を超える人が集まりました。

 市田氏は最初に「桜を見る会」の疑惑について「税金を使った公的行事、誰を招いたのか名簿を出すのが当然だ。しかし、わが党の宮本徹衆議院議員が5月9日に開示請求すると、その当日破棄した」と批判しました。

 そして「この問題は安倍政権にとっての最大の危機だ。野党が力をあわせて徹底追及し、安倍政権を退陣に追い込む」と決意を語りました。

 そして市田氏は夏の参議院選挙にふれ「改憲勢力は2/3を割り込んだ。国民は『憲法改正の性急な議論はダメ』との審判を下した」とのべ「この結果をつくった最大の力は、市民と野党の共闘だ、10の1人区で野党統一候補が勝利した。その多くが自民党が持っていた議席だった」と共闘の成果を強調しました。

 また「日本共産党は比例で1議席減らしたが、17年衆議院選挙より投票率が下がる中、得票を8万票増やし、得票率をのばしたことは重要な成果だ」のべました。

 さらに野党共闘の発展について市田氏は「近年でわが党が最も押し込まれた時、衆議院は8議席。本人(志位委員長)はできないから、代表質問の拍手も7人だけ。それが今、共闘している全ての野党席から、わが党の質問に大きな拍手がわき起こる。国会の中にいると共闘の発展を肌身で感じる」と語りました。

 そして「野党共闘も、はじめは『共産党は一歩引いていて』という空気があったが、今やお互いの候補者の応援に、野党が共同してマイクを握りあっている。『共産党が前に出ると勝てない』から『共産党が前に出ないと勝てない』と言われるようになった」と語りました。「そのきっかけが4月の衆院大坂12区補選だ。立候補する全員が改憲派という事態に、宮本岳志衆議院議員が、バッジを外し退路を断って挑んだ。日本共産党の候補者を、全野党が支援する初の本格的な選挙になり、参議院選挙での徳島・高知選挙区などでの共産党籍のある候補者を他党が真剣に支援する、相互支援の本気の共闘に発展させる大きな力になった」と強調しました。

 さらに「安倍首相は『各党の考え方が違う』と盛んに野党共闘を攻撃するが、的外れな攻撃だ。考え方が違うからそれぞれの政党がある。多様性を尊重しながら一致点で共同するのが民主主義の本流だ。自民党こそ、何でも安倍首相言いなりで、多様性を認めないモノクロの政治だ」と批判しました。

 また「野党共闘にも課題がある」とのべた市田氏。「それは安倍政治を倒したあと、どんな政治を行うのか。政権構想を示さないと、国民に響かない。投票率が低いのには野党にも責任がある。世論調査では3割もの人が『自分の1票で政治が変わるとは思えない』と答えている。野党共闘の本気度が、ビンビン伝わるような政権構想を国民に示すことが必要だ」と力を込めました。

 そして「わが党が身を挺してでも、ブレずに野党共闘を追求し続けられるのには訳がある。それは統一戦線の力で、社会を変えるという綱領をもっているからだ」とのべた上で、「共産党と一緒に政治を変えようという政党がいずれは生まれるという、理論的な確信は持っていたが、正直、私の生きているうちにその時代が来るとは思っていなかった」とのべ「共産党を排除」のシフトがひかれた時代を詳細に紹介し「まさに激変だ。先達の苦節のたたかいが今の時代を切りひらいた。かつてレーニンは『激動期の1日は20年にも相当する』と語った。今まさにその激動期にある。一度きりの人生を、のちに誇れるよう、この激動の時代を共に生きて欲しい」と入党を呼びかけました。

 参加した吉野川市の女性(70)は「政治の細かいところが、よくわかる話が聞けた」と話していました。

 吉野川市の集いで出された質問への市田氏の回答を紹介します

Q.中国をどう見るか
 「社会主義をめざす新しい探求が開始され」た国と見なしていた綱領を改定する予定だ。それは、核兵器廃絶に敵対する立場への転落。南シナ海などでの力による現状変更などの覇権主義。香港の平和的デモへの弾圧などに見られる、深刻な人権侵害など、中国の現状の変化を捉えてだ。人権を抑圧する国は社会主義と縁もゆかりもない」と市田氏は答えました。

Q.日韓問題をどう考える
 「大元にあるのは侵略と植民地支配に反省のない安倍政権による逆流がある。個人の賠償請求権があることは、かつて日韓両国政府も、両国の最高裁も認めていたのに、韓国の大法院(最高裁)が賠償を認めると、安倍政権は経済制裁まで行った」と厳しく批判しました。

Q.政党助成金もらったら
 「国の紐付きのお金を受け取れば、国民の立場にたった政治はできなくなる。しかも政党助成金は憲法違反だ。受け取れば制度を認めた事になる。国民に立脚した自前の財政を持つからこそ、国民の立場を貫ける」と答え、「他党も『本当は個人献金でやるべきだが、日本にはその文化がないので必要悪だ』と言うがそれは違う。税金の分け取りをするような政党にカンパする気になりますか」と答えました。

Q.入ると自由がなくなる
 「自由がなければ、私も共産党を辞めてます」と会場を笑いでつつんだ市田氏。「共産党はみんなで決めて、みんなで実行する。それも条件や能力に応じて活動するのが方針だ。また規約の『党員の権利と義務』のはじめに書いてあるのが、『市民道徳と社会的道義をまもり、社会にたいする責任をはたす』これも社会の中では当たり前のこと。安心して入党してください」と呼びかけました。

Q.忙しくなるのでは
 「今より忙しくなるのは間違いない。でもそれが社会のためになるとわかれば、その苦労や忙しさは喜びにもなるのではないでしょうか」と答えました。

――――徳島新報2019年12月8日号より

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