「福島放射線を視る」森住卓氏(フォトジャーナリスト)が講演

「福島放射線を視る」森住卓氏(フォトジャーナリスト)が講演

写真や動画を示して講演する森住氏

 脱原発市民ネットワーク・徳島は6日、徳島市で、フォトジャーナリストの森住卓氏を招いて「福島放射線を視る」と題した講演会を開きました。

 森住氏は、福島の原発事故直後の2011年3月13日から双葉町や飯舘村に入った時の動画や、写真を示しながら、「旧ソ連のセミパラチンスク核実験場や、核兵器工場、ウラン鉱山など取材してきたが、私が持っている線量計が振り切れたのは、核実験場の爆心地だけだった。それが、原発から3.5kmの地点で振り切れた。線量計が壊れたと思ったほどだった」と語り、「飯舘村で同僚の線量計で計測すると、わずか1時間で年間被曝許容量を超えるホットスポットが至る所にあった。そこではまだ避難準備の段階で小さな子どもも含め多くの住民が避難することなくいた。実際に計画的避難区域に指定され、避難が開始されたのは4月22日だった。その間住民は放射線にさらされ続けた」と告発しました。

 そして現在の福島の実情を示し、「地震・津波の被災者は、苦しいなかでも地域を復興させるための一歩を踏み出すことができるが、原発被害者は故郷を奪われ、その一歩すら踏み出すことができない」と訴えました。

 さらに、「『国際原子力ムラ』と呼ぶべき勢力が、チェルノブイリ原発事故から『学んだ』ことは、住民を避難させないこと、そして情報をコントロールすることだ。福島では今これが行われている」と訴え、「命と金儲けを天秤にかける原子力産業を許すことはできない」と語りました。

――――――徳島新報2017年3月19日号より

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