「建国記念の日」反対集会―歴史逆行許さない

「建国記念の日」反対集会―歴史逆行許さない

中内氏の報告を聞く参加者たち

 「建国記念の日」に反対し、立憲主義を守り、戦争する国づくりを許さない2・11集会が11日、徳島市内で行われ約50人が参加しました。

 徳島県歴史教育者協議会の中内輝彦会長が「あらためて2・11を考える」と題して基調報告を行いました。

 中内氏は「2月11日は戦前に『紀元節』として作られたもの。その下で国民は天皇の『臣民』として戦争に駆りたてられた」とのべ、「戦後、当然廃止されたが、戦前に回帰しようとする勢力によって1976年に『建国記念の日』が復活させられて50年になる。その勢力がいま日本を再び戦争する国にしようとしている。2・11を戦争勢力とのたたかいの日としよう」と呼びかけました。

 年金者組合県本部の井上尚委員長は、「南京大虐殺の関連文書がユネスコ(国連教育科学文化機関)世界記憶遺産として登録されたことに対し、菅官房長官は中国から提出された文書を『本物か検証できない』『一方的に決めて政治問題にすべきではない』とのべた。自民党は歴史を否定しようとしている」と批判し、「憲法が示す平和国家となり、中国をはじめとしたアジア諸国から信頼される政府をつくることが求められる」と訴えました。

 そして「原爆などの被害者としてだけでなく加害者としての日本の歴史を忘れてはならない。事実を示して、歴史を改ざんする勢力に対するたたかいを広げよう」とよびかけました。

 徳島労連の森口英昭事務局長は、「安倍政権は戦争する国づくりだけでなく、非正規の拡大、無制限の残業の拡大など、労働者の働き方まで戦前に回帰させようとしている」と告発し、「8時間働けばまともに暮らせる社会を共同の力で作ろう」と力を込めました。

 県教職員の会の井内氏は、「つくる会」系の中学校歴史教科書の押しつけが、高校教科書にも及びはじめていることを示し、「現場教師たちは抵抗のたたかいを広げている」とのべました。

 その後、「安倍内閣の歴史の塗りかえと逆行を許さず、現憲法を護り、個人の尊厳が守られる政治の実現を」などとする集会アピールが満場の拍手で採択されました。

 「数年前まで母親の関係で『建国祭』に参加していた」という、県医労連の女性は「組合活動などを通じて学習するなかで、2・11を祝うことに違和感を感じるようになった。憲法改悪阻止など幅広い国民との共同を広げたい」と話していました。

――――――徳島新報2017年2月19日号より

« »