「出前授業」で憲法学ぶ 女性団体が連続講座始める

「出前授業」で憲法学ぶ 女性団体が連続講座始める

銃弾を示し戦争の悲惨さを伝える麻生氏

 「つなぐ阿波女の会」(八木正江代表)は11日、徳島市内で鳴門教育大学大学院の麻生多聞准教授を招いての連続講座「憲法の出前授業」を行い40人を超える人々が集まりました。

 八木代表は、「憲法は普通の平和なくらしのパスポート。憲法全体を守りたい」と主催者を代表してあいさつしました。

 麻生氏は、はじめに米軍や自衛隊などで使われる5.5mm小銃弾(レプリカ)と、使用後の潰れた弾丸の実物を示し、「戦争体験者が少なくなるなか、殺し殺されるということがどういうことなのか、少しでも感じてもらおうと学生たちに見せている」と話しました。

 さらに世界的な立憲主義が確立された、歴史を詳しく紹介し、「いま人権は、空気のように当たり前に感じるかも知れないが、勝ち取る長い歴史があり、人として生きていくためになくてはならないもの。絶対に守らなければならない」と呼びかけました。

そして「猛獣に化ける可能性がある国家権力を、憲法という檻のなかで押さえつける。これが立憲主議だ」とのべました。

 また「現憲法は、個人主義が行き過ぎている」との改憲派の攻撃に対し、「憲法には、12条、13条で、人権の濫用禁止、公共の福祉のために利用する責任などが盛り込まれ、他人の人権を傷つけることは厳しくいましめられており、この議論はまったく的外れだ」と批判しました。

また、「2/3の両院の発議と国民投票というハードルは高すぎるという、改憲派の議論があるが、これまで世界で確立された394の憲法のうち、1/2で改憲できるとしたものは6%に過ぎない。94%が日本国憲法と同等かそれ以上だ」と述べました。

 そして、「立憲主義の鉄則は、憲法に反する国家権力の行使は許されないということ。集団的自衛権の行使容認、安保法制=戦争法、共謀罪は明らかな憲法違反だ」と批判しました。

 参加した徳島市の女性(58)は「もっと学んで、違うと思ったことをしっかり発言できるようになりたい」と話していました。

 同講座は、7月9日に第2回、8月27日に第3回と月1回のペースで12回行う予定です。時間はいずれも午前10時から2時間程度。場所は徳島市東沖洲のマリンターミナルビル会議室です。資料代として毎回500円が必要です。問い合わせ先は、080(3167)4021(松岡さん)です。

――――徳島新報2017年6月18日号より

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