まんぷくプロジェクトニュース

まんぷくニュースno.1 2020.7.4

毎回、60人超の学生が「助かる」と好評

 コロナ禍で生活に困窮する学生に、食品を無料提供しようと始まった「ほっと、まんぷくプロジェクト」。

 日曜日の午前11時~12時、会場の徳島市の徳島大学常三島キャンパス横の常三島公園に、6月21日(日)には約70人、28日(日)には約60人の学生たちが訪れ、1㎏に小分けした米、レトルト食品、缶詰などを袋いっぱいに持ち帰りました。

 「バイトがなくなり困っていたので助かる」と好評で、SNSに「共産党バンザイ」と支援物品の写真とともに発信する学生もいました。

バイトが激減、生活苦の学生

 民青同盟の青年らが、学生に生活実態などをアンケートで聞き取りました。

 「オンライン授業では質問や討論が思うようにできない。課題の提出中心で理解が進まない」「友達をつくる機会がなく、ネットに依存しがち」「バイトが激減し、家賃を支払うために豆腐、もやしで2週間過ごした」「バイトが見つからず、貸与制の奨学金だけで暮らしている」など、コロナ禍で学びの質が低下し、生活に困窮する実態が語られました。

 継続的に支援する制度の創設、現行の支援給付金の条件緩和、授業料の減額・返金、支援策の周知徹底などを求める声が多くありました。


まんぷくニュースno.2 2020.7.18

40~70人学生が参加。 「ありがたい」と好評

 コロナ禍で生活に困窮する学生に、食品を無料提供する「ほっと、まんぷくプロジェクト」も4回実施しました。

 毎週日曜日の午前11時~12時、徳島大学常三島キャンパス近くの公園に、7月5日(日)に約40人、12日(日)には約70人の学生が訪れ、1㎏に小分けした米、レトルト食品、缶詰などを袋いっぱい詰め込みました。

 「本当にありがたい」と支援への感謝の声が寄せられています。「人と話したかった」と言う学生。「支援してもらうだけでなくお手伝いしたい」とスタッフに登録する学生もでています。

七夕に「コロナ終息」を願う

 5日は七夕飾りに願いを書いてもらいました。「コロナが終息して制限のない生活にもどれるように」が多数をしめました。なかには「バイトに採用されますように」と切実な願いもありました。

 緊急小口資金の制度紹介に熱心に耳を傾ける学生や、前回の説明を聞き、申請した学生もいました。「バイトのシフトが減った。親も大変で仕送り(増額)はあてにできない」と語るなど学生の厳しい状況は続いています。


まんぷくニュースno.3 2020.8.5

「お米」は助かる」と好評。最高84人参加

 コロナ禍で生活に困窮する学生に食品を無料提供する「ほっと、まんぷくプロジェクト」は7回実施。7月19日には過去最高の84人が参加しました。翌週の26日も60人、文理大学付近の公園で初めて開催した8月2日も59人が訪れました。

 参加した学生からは「お米は助かる」「野菜ももらえるんですか」と喜びの声が寄せられています。スタッフ登録する学生は11人に増えました。

収入激減でも親に頼れない

 文理大学は感染者が出たために7月末まで構内閉鎖。「授業はすべてオンラインで、買い物も控えていた。久しぶりに人と話ができて気分が楽になった」と文理大生は民青同盟のアンケートに答えました。

 「結婚式場のバイトは4月から全くない。収入が激減しても親に仕送りは頼めない。苦しい」という声もあり、学生の厳しい現状は続いています。

事前の準備にも学生が手伝いに

 スタッフ登録した学生が毎週党県員会で物資の仕分けや、買い出しの手伝いに参加しています。当日も物資を渡す係など、スタッフとして参加する学生も広がっています。


まんぷくニュースno.4 2020.8.26

「野菜がうれしい」「貴重な活動」と好評

 コロナ禍のなか生活に困窮する学生に食品を無料提供する「ほっとまんぷくプロジェクト」の8~9回目を実施しました。8月9日の徳島大学横の公園には67人、23日の徳島文理大学付近の公園に36人が訪れました。

 参加した学生から「野菜が選べてうれしい」「スタッフの対応が良く、参加して楽しい」「貴重な活動だと思う」などの声が寄せられました。

奨学金でやりくり、生活に不安

 アンケートに答えた徳島文理大学の学生たちは、切実な実態をつづっています。

    • 友だちができない。アルバイトも見つからないので奨学金でやりくりしている(1回生)
    • 実家の沖縄にも帰省できず、家族に会えないのがつらい。バイトが減り、今後の生活がとても不安(2回生)
    • 親からの援助が減り、授業料や生活費をバイト代でまかなえるか不安(1回生)
    • 実習先(病院)がコロナの影響で学生の受け入れを行えなくなり、学内での授業に切り替えられた。これで意味があるのか?(2回生)
    • 病院実習がなくなった。3年時での実習を乗り切れるか不安(2回生)
    • 小学校へ学習支援ボランティアに行っていたが、ほとんどなくなった。自分の将来も考えるために始めたものだったので残念です(3回生)
    • オンライン授業のみで国試の勉強をしているが、本当に理解できているか分からない(6回生)
    • (オンラインでは)授業に対する意識や期待は低くなっている。学費値下げの話が出ないのはなぜだろうと思う(2回生)

まんぷくニュースno.5 2020.9.16

参加学生のべ660人超

 コロナ禍のなか生活に困窮する学生に食品を無料提供する「ほっとまんぷくプロジェクト」の10~13回目を実施。徳島大学横の公園で8月30日には45人、9月13日に40人、徳島文理大学付近の公園での9月6日に35人が訪れました。

 6月21日から始まった同プロジェクトには、のべ660人超の学生が参加。「本当に助かる」「貴重な活動ですね」と喜ばれています。

親も不安定、マジでお金ない

アンケートに答えた徳島大学の学生たちは、切実な実態をつづっています。

    • 実家が自営業。家族の経済状況が急激に悪化。1人暮らしして親に負担をかけてまで大学に通っていいのか、最近ずっと考えています。(理工学部3回生)
    • 不動産業のアルバイトをしているが半年近く一切シフトない状態。休業補償もなく、生活はひっ迫している。以前まんぷくに来た時、社協の申請書類をもらったが、免除になるか気がかり。今後の生活や将来不安が大きい学生もいると思うから、返済しなくてよい経済支援を県も大学も考えてほしい(理工学部3回生)
    • 祖父の葬儀に行くこともできず、精神的なダメージを引きずっている。些細なことが実はとても貴重だったと痛感しています。(総合科学部3回生)
    • 制度が色々あって何を使えるのか、それぞれの要件がどう違うのか分からない。また、申請書も複雑すぎて1人で仕上げることができない。相談会や申請を支援してくれるようなサービスを大学に求めるのは、無理ですかね?(理工学部3回生)

学生スタッフと交流

 スタッフ登録した学生らとの交流会を9月5日に行い、5人の学生が参加しました。

 「恩返ししたい」と登録した動機を語り、「大学が使えないのに学費を下げない。国民の生活を考えない政治に腹が立つ」「学生支援も『一応は』やっているが、もっと支援があればいいのに」と話しました。


まんぷくニュースno.6 2020.10.21

参加学生のべ870人超に

 コロナ禍で生活に困窮する学生に食品を無料提供する「ほっとまんぷくプロジェクト」14~17回目を実施。徳島大学横の公園で9月27日には41人、10月11日に58人、徳島文理大学付近の公園での10月4日に48人、18日には44人が訪れました。初参加者が毎回10人程あり、「まんぷく」の取り組みが広がっています。

 たくさんのお米が提供されたおかげで、1㎏1袋を渡していたのを2袋まで増やすことができ、学生にも好評です。くじ引きや輪投げなどを企画し、楽しんでもらっています。

 6月21日から始まり4カ月でのべ870人を超える学生が利用しました。「11月もするのですか」と期待されています。

バイト減り、奨学金返済が不安

 毎回行うアンケートやシール投票には学生たちの切実な声が寄せられています。

    • 奨学金が返せるか不安。アルバイトの収入が減ってきびしい(文理大2年)
    • アルバイトに入る回数や時間が減っている。オンライン授業によって電気代が増えている(徳大3年)
    • バイト(先)が潰れ、経済面がとても大変(徳大4年)
    • バイトができず、貯金が食い潰されていく(文理大4年)
    • 友だちや知り合いを増やしたいけど、上手くいかない(徳大1年)
    • 研究がはかどらなくて、しんどい(徳大1年)
    • オンライン(授業)になっても授業料が変わらないことがおかしいとよく聞く(文理大4年)
    • 安倍(元首相)さんの政治から少し路線を変えてほしい(徳大3年)
    • 十万円給付金を授業料の足しに、学生個人などにいただけるとありがたい(文理短大2年)

学生スタッフの登録増加

 スタッフ登録をする学生が毎回あり、プロジェクト前日の食品の仕分け、当日のテント立てや運営にも学生が参加しています。支援される側から、ともに支え合おうとする学生の前向きな変化が広がっています。


まんぷくニュースno.7 2020.11.18

毎回、参加学生が増えのべ1000人超に

 コロナ禍で生活に困窮する学生に食品を無料提供する「ほっと、まんぷくプロジェクト」18~20回目を実施。10月18日は53人、11月8日は66人、15日は74人と毎回参加者が増え、のべ参加者数は1068人になりました。

 1000人目の参加者に洋菓子の詰め合わせをプレゼント。受け取った学生(文理大学3年)は「5~6回の参加です。毎回すごく助かっています」と語りました。学生たちは、支援者から提供されたお米、野菜、食品をバッグいっぱいに詰め込んでいました。

 民青同盟の呼びかけで「学費値下げ・学生支援署名」にも取り組み、学生たちは署名に応じていました。

学生への支援はないも同然オンラインでは友だちできない

 参加した学生に現状をたずねてみました。 

    • バイトの面接を受けても採用されず、自営業の親も厳しい状況です。仕送りと「まんぷく」の食品でなんとか生活している。(徳大1年)
    • コロナ(感染者)が発生するごとに課外活動が禁止され、部活ができないのがつらい。学費を半額にしてくれるのが学生への一番の支援だと思う。(徳大3年)
    • 塾の講師のバイトは生徒が集まらず辞めざるをえなくなった。「まんぷく」でご飯を食べられることがうれしい。(徳大院生1年)
    • 大学から給付金や学費免除のメールは来るけど、条件が厳しく、書類も煩雑で、支援の形はあっても実態はないも同然。一律の支援をしてほしい。(徳大院生1年)
    • カラオケなどの業種のバイトが禁止され、奨学金と貯金を取り崩して食べつないでいる。大学の施設も使えないのに施設使用料や寄付金まで取られるなんておかしい。(文理大4年)
    • 入学してからずっとオンライン授業で、対面授業の経験がなく大学に入った実感がない。なにより友だちができず寂しく、つらい。(徳大1年)

いつもたくさんの野菜を提供していただいている農家さんへ学生から寄せ書きをしてもらいました