衆院比例四国ブロックリポート
衆院四国比例ブロックリポート

 1月はじめ。高松から愛媛へ移動する白川さんを追いかけて予讃線特急へ。車窓に冬の瀬戸内海を見ながら今度の選挙にかける思いを聞きました。

戦争法廃止の行動、樫昭二香川県議団長と

 香川県議会で2つしかない日本共産党の議席のうち1つを辞しての立候補。「決意させたのは戦争法の強行、そしてこんなひどい政治が広がっているときに、2003年以来唯一比例ブロックで共産党が議席をもっていない四国から有権者の声を国政に届ける議席をなんとしてももちたい!という思いでした。要請があって同僚の樫昭二県議団長に相談したとき、樫さんは『白川さん、やりまい!(やりなさい)』と、1議席になってしまう不安をグッとこらえて私の背中を押してくれました」

貧困の広がり

 昨年8月に再稼働が強行された伊方原発(愛媛県)。四国上空で繰り返される米軍機の低空飛行訓練。TPPを推進し、小規模農業をつぶす農政においつめられてきた中山間地―。四国には矛盾が集中している、と言います。そのなかで痛感するのが貧困の広がりです。

 「県議としてかかわった生活相談では、ゴミ屋敷状態の家で子どもだけで暮らしていたきょうだいを救い出したこともありました。給食代を払いたくても払えない家庭、あったかい食事を何年も食べていない子どもたち…。貧困が誰にとっても他人事でなくなり、とくにお年寄りや子どもたち、若者を直撃しています」

学生自治会活動の「新入生歓迎実行委員会」で受験生に声かけ(左から2番目)

 白川さん自身、高校時代、離婚して女手一つで姉妹を育ててくれた母親に、通学定期代を言いだすのもためらった少女時代がありました。18歳になって児童扶養手当が切れた高校3年生のときが一番辛かったと。親子の暮らしの背後に政治があること、それは人の力で変えられるはずだということを胸に刻んで歩いてきました。

 奨学金を借り、昼間働きながら学んだ日本福祉大学で白川さんが専攻したのは児童養護。県議会で最初に実現させたのは、子どもの医療費窓口無料化でした。

 「今、全国の運動が実って、やっと窓口無料自治体へのペナルティが廃止されることになりました。ところがそれによって浮いた自治体のお金は、無料化の対象年齢拡大に使ってはいけない、と国が言ってきた。これが国の言うことですか。県議会で13年間たたかってきた相手は県だけでなく、その後ろの国の政治でもあったんです」

大きな変化

 悪政の広がりの一方で、大きな変化を感じています。「国民の怒りが沸点間際まできているもとで、いくらなんでももっとまともな政治にしよう、と党派を超えて多くの人が立ち上がり手をつないだ。それが今私たちの一番の宝です」

参院選統一候補たなべ健一氏と共に

 先の参院選挙で四国は、「徳島・高知」「愛媛」「香川」と3つの1人区すべてで野党共闘が実現。香川では全国唯一、日本共産党公認の田辺健一さんを統一候補としてたたかいました。民進党、社民党、労働組合や弁護士団体、市民連合、ママの会など多くの政党、市民団体とともに、香川の共産党史上初めて10万票、得票率26%をこえる前進をかちとりました。日本共産党の松原昭夫県委員長は「小さな香川で大きな体験をさせていただいた。それだけに『議席をとって政治を変えてほしい』という有権者の声に何が何でもこんどこそ応えなくてはと思いました。白川さんならそれがやれる、と現職県議を候補者にという決断をしました」と。

 「四国中どこでもいっしょにがんばった人たちがいてくれます。去年は愛媛・松山の勝手連の人たちとも女子会で盛り上がって(笑)。今度は比例選挙でも野党を伸ばそうよ、という声も広がっています」(白川さん)

 1月8日。白川さんが参加した日本共産党の愛媛・東予地区委員会の新春の集いに、来賓として前新居浜市長で、現在、新居浜医療福祉生活協同組合理事長を務める佐々木龍さんの姿がありました。「とうとう、ここまで来てしまいました。これは安倍さん(首相)のおかげかもしれません」「(昨年の参院選などで)いっしょに街頭に立った方もたくさんいらっしゃるので、こうしていてもだんだん違和感がなくなってきたのがコワイところです」という佐々木さんの話に会場は爆笑。白川さんともツーショットでカメラに。

 「いま、JA(農協)や漁連、商工会議所などの経営者団体から労働組合まで、いろんな団体を訪問していますが、どこでも話がはずんで『共産党のがんばりどきだ』と励まされます。この期待に応えたい」と白川さん。四国ブロックは定数6のうち自民、公明が4議席を占めています。先夏の参院比例得票をもとに計算すると、共産党はいま7位。議席奪還に王手をかけるところまできています。

JCPマニフェスト

「徳島市での新春のつどいで「新聞赤旗」を手に語る白川さん

 「私が国会に行くには『白川よう子』では無効票。『日本共産党』と書いてもらわなくてはいけません。まだ共産党と書くには手が震えるという方もいらっしゃる。共産党に期待してくださっている方からも『一党独裁を考えているんですか?』と聞かれることもあります。でも、そんなふうに聞いてくださること自体が信頼の証だし、とてもありがたいこと。私たちはそういう疑問をおもちの方に、共産党がどこまでも自由と民主主義を大切にする党であること、一党の力でなく統一戦線で政治を前に進めていくと綱領に明記した党であること、自衛隊や憲法をどう考えているかまで、誠意をもって語っていかなくてはいけない、と思っています」

 同行した新居浜でも、徳島市の党後援会新春の集いでも、「JCPマニフェスト(日本共産党綱領)」リーフを手に語った白川さん。「みなさんが一番好きな綱領の一節を、『共産党ってこんな党なんです』って、自分の言葉で語っていきませんか?」。新しい選挙が始まっています。

白川よう子リーフレットの表紙

 昨年末できた白川さんのリーフ。「なんか女性誌の表紙みたいちゃう?って言われるんですよ。あ、自分で言うたらあかんかった(笑)」。タイトルにこうあります。「with you あなたと変える」

 「事務所の仲間に『白川さんは今回の選挙、一言で言ったらどんな気持ちで頑張るん?』と聞かれたとき、『これだけひどい政治やもん、一人ひとりが、あなた自身が、立ち上がらんで誰がやるん?いっしょにやろう。私もせいいっぱいがんばる!っていう気持ちやなあ』と言ったんです。『そしたら、with youやな』って」。youは「よう子」の「よう」でもあります。

―――――女性のひろば2017年3月号より転載